第七章




「アークエンジェル、確認しました!」
 即席の防衛線が作られてから数刻後、体を休めていた烈弩達に敵艦襲来の報せが入る。
 一斉に慌しくなるスカルの陣営。
 捕虜からの情報によれば、双胴艦アークエンジェルは吏死低阿の様な上陸機能を持たない代わりに、兵員の搭載力は吏死低阿を上回り、そこには実力者を揃えたナイアー直属の近衛部隊が乗り込んでいるという。
 その攻勢を烈弩達は防ぎきらなければならない。
 各国からの援軍は、未だ到着せず。
 加えて、明け方からの連戦による疲労。
 彼我の戦力差は圧倒的。
 この戦、冷静に考えれば勝ち目は少ない。
 しかし吏死低阿を打ち破ったという事実が男達の士気を高めている。
 負ける事は考えず、どこか吹っ切れたような顔をしている。
 どうにでもなれというのでは無い。
 そこには覚悟を決めた顔がある。
 動き出した陣の中で、焔組の視線が烈弩に集まった。
 音狼を始めとする隊士達や、絶突を始めとする、幾多の戦いを烈弩と共に潜り抜けてきた仲間も皆、同様の顔をしている。
 決戦が近付く中、烈弩は皆を見渡した。
「最善を尽くせ」
「はっ」
「それから死ぬんじゃねえぞ」
 飄々としたいつも通りの烈弩の声。
「はっ」
 短い返答。
 それだけで充分だった。
 そして張り詰めていく空気の中、焔組がそれぞれの持ち場に散った。



 海面に突き出た礎のような船体を海に浮かべる双胴艦アークエンジェル。その中央に作られた艦橋にナイアーが座っていた。
 視線の見えぬ黒硝子の仮面、闇でさえ吸い込んでしまいそうに見える漆黒の外套。
「始めろ、ゲルフィニート」
『はっ』
 甲板の上に描かれた五虻星の結界。
 その中心にはゲルフィニート。
 唱えた呪文に反応し妖しく輝きだす紋様。
「暗黒よ、押し包め」
 言葉と共に、黒い霧がゲルフィニートの下から吹き上がり、広がる。
 霧はアークエンジェルを見る間に覆い、烈弩達が気付いた時には島を包む程の勢いで広がっていった。
 空が、天が暗く染まっていく。
 開戦の合図は闇の如き黒い霧であった。



 空を覆う程の黒い霧が黒須暴隠島を襲い、烈弩達は視界をほぼ奪われる。
「これは…奴の妖術か」
 スカルが霧の向こうに目をこらし、呟いたその時、巨大な地響きが聞こえた。
「砲撃か?」
 また地響き、しかし先程のものよりは小さい。
 ずうん、ずうんと連続して聞こえるその音は、規則性をもってスカル達に迫ってくる。
 江須が音喪砲部隊を動かそうとしたその時だった。
 見上げる程大きな影が黒い霧を掻き分け、姿を現した。
「巨人族!」
 誰のものと分からない叫びが上がった。
 丸太で組み上げた柵の高さを優に越える巨体、それを黒い鎧で包み込み、
そう呼ぶのが憚られる程、余りに長大な刃を備えた二本の戦斧を背負う。
 帝国の破壊巨人兵デストロイ。
 その口が開くと、ぬらぬらと塗れた真っ赤な舌と、幾重に並んだ鋭い牙が見えた。
 島を守る兵達が呆気に取られた一瞬、江須の指揮で砲撃が打ち込まれる。
 閃光が弾け、辺りを照らす。
 そこには地平を遮る様に居並ぶデストロイ達の姿。
 スカル達の正面、敵陣の中央、そこに立つ指揮官らしき、青い鎧の男が声を張り上げる。
「さあお前達! 一気に潰せ!」
 両の肩にそれぞれ一つ、更には両手に構えた大砲が放たれるのを合図に、デストロイ達が動き出した。
 砲撃を受けながらも、突撃する巨人の群れが、地鳴りを起こしながらスカル達の陣地へ殺到する。
 まるで津波の様な、その光景に、兵士達は息を飲む。
 巨大な斧が柵に振り下ろされ、砕け散った。
 両勢力の火線が閃く中、更に勢いをつけ、陣地に雪崩れ込むデストロイ。
 後ろからはアークエンジェルの地上部隊が姿を現す。
 巨人の攻勢に島の兵達が飲み込まれそうになった時、後ろから斎三の巨大な影が動いた。
「どっけえぇ!」
 振り下ろされた爆進号の爪がデストロイを叩き伏せる。
 しかしそこに新たな敵が襲いかかり、斎三とぶつかった。
「ひるむな皆の衆! 客人にばかり戦わせるなよ!」
 テスタメントの怒号が響き、スカルの兵達も何とか体勢を立て直して敵を迎え撃つ。


「いつの間に接近された!」
 絶突が正面の闘士ザクウォーリアを切り倒すと乱戦となった戦場を見回す。
 その声に玖珠壱は空を見た。
「まさか、上か?」
 取り囲む敵を棍で薙ぎ払うと、龍神に変化して宙に舞う。
 霧を掻き分け、更に上に出る。
 デストロイの足音は突然聞こえてきた、となれば答えは一つだ。
 霧の薄い上空で玖珠壱は棍を構えた。
「大きな鴉がいたようですね」
 見渡す限り、空を埋め尽くさんばかりの影。
 そこには雲霞の如く群れを成す巨大な蝙蝠の魔物と、長く黒い羽根を背負った鎧の男。
「このままで終わりかと思ったが、時間潰しにはなるか」
 男は手に鎖の付いた武器を構え、先端の鉄球を回す。
「我が名は空戦将クロウレイダー。配下達を相手に貴様がどこまで出来るか、見せて貰おうか」
 周囲に展開していた魔物が一斉に玖珠壱を向いた。
 膨大な数の魔物を前に玖珠壱は背中の扇子龍を放ち棍を構える。
「これだけの数、引き付けられれば、先ずは上出来ですか」
 後は生き残るのみ、そう呟いて牙を剥く魔物を叩き落とした。



「進め進め! 蚊トンボどもの攻撃など、通じるものか!」
 深緑の鎧で砲弾を防ぐ男は手に持った大鎌を振り上げ、部隊を鼓舞する。
 砲弾が大地を砕き、同じ型の鎧を着込んだ南蛮兵達に土砂が飛び散る。
 味方を巻き込みかねない距離で撃ち込まれていく砲撃。
 烈弩達の陣形に楔を打ち込むかの如く突出して攻めるその部隊は、全身鎧に余程の自信があるのか、後方からの砲撃を物ともしない。
「装備で力押しとは芸の無い事ですね」
 皮肉を呟きながら江須は閃光乱散破を放ち、砲弾を迎撃する。。
 強引に主導権を引き寄せるこの作戦、焔組のやり方と似ていると、江須は思った。
 初手で機先を制する。
 そこは似ている、だが、勝利だけを目的とした敵の動きは全くの別物。
「さすがに、なまなかには行かんか」
 相手の打ち込みをかわし、村正を振るう琥狼主がいらついた様に言った。
 その横では六尺棒を武器に明日那が葵麗駆主について回る。
 そして赤獅子と青龍が敵を屠り、その上空には白鷹が舞う。その全てが葵麗駆主の式だ。
「ええ、流石に旗艦の部隊だ」
 江須の新鉞砲(ネオマサカリカノン)が大きく円を描いて敵を打ち倒す。
「クロス様の方はどうなっている?」
「通信が阻害されていますね。まあ向こうも同じような状況でしょう、っと」
 鉞の砲を使い、背後の敵を倒しながら江須が状況を分析する。
 その上空で白鷹が高く鳴いた。
 その声に葵麗駆主が空を見上げる。
「空の敵? いえ、これは更にその上……」
 常に涼やかだった葵麗駆主の顔色が変わった。
 素早く掌で印を作り、陰陽拵白霞ノ羽衣を開放すると兄に視線を向ける。
「兄上、こちらへ!」
 空に浮かび、烈弩の手を掴む。
「おい、どうした?」
「空です」
 一気に烈弩の手を掴んだまま上昇する。
「皆はクロス候と合流を!」
 指示を出すと、葵麗駆主は一気に加速した。
「何だぁ?」
 琥狼主は二人を見上げるが、その姿はすぐに霧に隠れた。
 

 
「おい、何をする気だ!」
 烈弩は説明も無く飛び立った葵麗駆主に怒鳴る。
「迂闊でした。国さえも民さえも、全て己が為に使う敵だと予見しておくべきでした」
 悔しげな葵麗駆主の声。
 上も下も、見渡す限り黒く、上下の感覚が狂ってしまいそうな霧の中を葵麗駆主は飛び抜けていく。
「おい、それは……」
 霧が薄くなり、少しは先が見通せるようになっても、更に速度を上げる。
 そして長い長い飛行の末、黒い霧を突き抜けた。
 真っ赤な空、夕日が地平の先に姿を消そうと沈み始める時刻。
 日没が近付き、燃えるような色の空にそれは浮かんでいた。
 魔力が、どろどろとした黒い壁となり艦体を形作る。
 三国にまたがる結界の力が流れ込んでいる要の存在。
 翼の生えた船。
 その上に二つの影があった。
 一つは猩々緋の外套に四つ目の仮面を付けた術師、ゲルフィニート。
 そしてその後ろに立つのは、光さえ飲み込みそうな男。
 兜は黒硝子で覆われ、その視線は読めない。
 外套も、鎧も、闇をそのまま形にしたような色を見せる。
 興国の帝ナイアー。
「ほう、よく気付いたな……このミネルバに」
 ゲルフィニートが翼の生えた船、呪導艦ミネルバの前に浮かぶ葵麗駆主を見て低く押し込めるような声で呟いた。
「これだけ大きければ、流石に」
 悔しげに答えると、葵麗駆主は烈弩をミネルバに向かって放り投げる。
 黒く、わずかに生物の皮膚の様にうねりを見せる甲板へ烈弩は降り立った。
「まさか、御大将自らここまで来るとはな。他人に任せちゃあ、そんなに不安かい」
 いつもの声と口調で二人の前に立つ。
「これが確実だからだ」
 厚みが有り、それでいてよく通る、そんな声だった。
 上から押さえつけられるような威圧感。
 外套を左にまとめると右手に構えた得物がその姿を見せる。
 槍の穂先に斧が付けられたような武器。
 ナイアーはゆっくりとその穂先から青白く光る魔力を辺りに散らせながら、得物を構えた。
 男が見せる動き、一つ一つに存在感がある。
 まるでその場を、自分の物に変えていくような男だった。
「気が合うねえ。確かに確実だ、ここであんたを倒せばな」
 破砕刀と大太刀を掴んで、繋げる。そして柄を引き出し、組み合わせる。
 鉄の塊とも称される、菊一文字をだらりと横に流して構え、そこに立つ。
「ゲルフィニート、先に行け」
「はっ」
 ミネルバに先行し、ゲルフィニートが宙に浮かんだ。
 そこに葵麗駆主が動く。
 式符を取り出し、呪を唱えようとした。
「ふん」
 ナイアーが葵麗駆主を一瞥したその瞬間。

 ギイッッン!

 鋼のぶつかり合う音が空に響き渡った。
「おい……何て動きしやがる」
 烈弩が間一髪、葵麗駆主に迫った槍を留めていた。
 青白い魔力を放つ穂先が、突き刺さる寸前の所で菊一文字に抑えられている。
 間合いを飛ばしたような動きに烈弩も食い止めるのが精一杯だった。
「行け、葵麗駆主」
「はい」
 余りの速さに虚を突かれ、立ち竦んでしまった葵麗駆主は遅れてゲルフィニートを追う。
 せめぎ合いから離れた烈弩とナイアーはまた、ミネルバの上で対峙した。
 黄昏時、天が黄金色の光に染まっていく。
 下は見渡す限りに黒雲が広がり、ミネルバだけが空に浮かぶ、
 まるで地獄かはたまた極楽浄土か、どちらにせよ、三千世界の果てのような光景の中、強い風が甲板の上を吹きぬけていった。



 大地を揺るがす雷の様な戦いの地響きが下では続いていた。
 デストロイの部隊に組み付かれ、暴れる斎三。
 その足元では乱戦が続く。
「くっ、このままではスカル候に合流出来ん!」
 絶突が叫ぶ。今この状態でスカル候に倒れられては流れが大きく変わってしまう。
「うおぉぉ!」
 斎三が叫び、デストロイと手四つで押し合う。
「ふん、そろそろパワー切れか、いかに鉄機と言えど、我ら巨人族の力に勝てると思ったか!」
 デストロイは嘲笑しながら斎三を追い込む。
 しかし斎三も負けじと力を込めてそれに抵抗する。
「うるせえや。おいらは、おいらはお前たちを倒すだけだ。そんなの知った事じゃねえ!」
 動力を全開にしてデストロイを押し返すと、そのまま爪で殴り飛ばす。
「へんっ、見たか!」
「おのれ、ガキが!」
 顔面を殴られたデストロイが斧を両手に掴む。
 それを迎え撃つ斎三の目の前で、爆発が起こった。
「ぐおっ!?」
 銃弾が連続でデストロイに命中し、炸裂する。
『遅くなりました。斎三』
「母様!」
 阿吽修羅からの通信に斎三は喜びの表情を浮かべる。
『鋼号の用意が出来ました。仕切りなおしです』
「了解!」
 爆進号から煙幕弾が辺りにばら撒かれ、只でさえ霧で悪い視界が完全に遮断される。
 それでも斎三に突っ込もうとするデストロイ達に、強い風が吹き付ける。
 まるで竜巻のような突風がその行く手を阻んだ。
「くそっ、何だこれは!」
 強い威力を持った風が、まるで結界のようにデストロイ達と斎三とを遮る。
 そして強風が途切れた時、斎三に殴り飛ばされた男は風の向こうにありえない光景を見た。
 見下ろされている。
 巨人族の自分が首を上げねばならない存在がそこにいた。
 そんな事など今まで一度も無かったデストロイは驚きの余り動きを止めてしまう。
「はああっ!」
 一直線に振り下ろされた刃が、その体を断ち斬る。
 デストロイは唖然としたまま、その命を終わらせる。
 相手を唐竹割りにした得物は斧というよりも影舞乱夢様式の双戟。それも大木の様な太さ。ぐおんと得物が持ち上がり、巨大な影の上で大きく旋回する。
「あれは?」
 絶突の問いに答えるのは誇らしげな阿吽修羅の声。
「爆進鋼形態の斎三。いえ、今のあの子の名は黒犀鉄機、斎胡磨駆参(サイコマークスリー)です!」
 デストロイを遥かに超える長身、手足は長く、それに反して顔は小さく、瞳の無い目が敵を睨む。
 黒曜の装甲に身を包み、全身から合体直後の余剰熱を吹き出すと、双戟を構える。
 古の、天空武人を模した巨体が戦場に姿を現す。
「あんなものただの虚仮脅しだ! 巨人族の力、思い知らせてやれ!」
 仲間を倒され、一人が激昂した声を上げる。
「ではその力、見せて頂けますか?」
 本来ならば比肩し得るものが無い筈のデストロイの腕が易々と、巨大な掌で掴まれた。
「なっ?」
 まさかもう一体鉄機がいたのかとデストロイは焦る。
 剛力に腕を引き回され、更に両手が掴まれた。
 凄まじい力に身動きが取れない。
「大雷撃ッ」
 霧を破って二つの顎が両肩に噛み付き、かち上げる。
「起動!」
 どおんっ、と稲妻の爆ぜる音。
 デストロイの巨躯が煙を上げて吹き飛んだ。
 周囲を覆っていた煙幕が途切れ、その中から斎胡磨駆参の腕にも匹敵する巨大な機械仕掛けの剛腕が現れる。
「阿吽修羅殿……か?」
 絶突が呟くと、風が吹いて煙が消え、阿吽修羅がその姿を現す。。
 肩の横から突き出す様に装備した鉄機の腕を背負い、頭の横には鋼の顎が二つ。
 更には腰の前に付けられた一対の補助腕が閃光砲(ビームカノン)を抱えている。
 自らの腕を含めて、大小三対六本の腕と二つの顎に挟まれた白い面。
 煙幕を振り解き、鮮やかな紺色に染められた三面六手の威容が露になる。
「大豪腕(ギガンティックアーム)の調整で遅れてしまいました」
 こんな時でも穏やかな阿吽修羅の声だが大豪腕と相俟ってか、その立ち姿には言い知れぬ迫力があった。
 二人の活躍に、帝国軍の動きが止まる。
「さあ、磨駆参、合流です。蹴散らしなさい!」
「応!」
 斎三こと磨駆参は大きく咆えると双戟を頭の上で旋回させ、残るデストロイに突撃する。
「我らも続け! ここを突破するぞ!」
 絶突の号令に味方が息を吹き返した。
 


 スカルの館上空ではゲルフィニートと、そこへようやく追いついた葵麗駆主が対峙していた。
 風が吹き荒れ、体を揺らす。
「気付いたか、もう結界は動き始めたのだ」
 館の下、大地の奥深くに眠る化け物が段々と目を覚ましていくのが感じられた。
 大気に溢れる濃密な力の奔流が全てここに集まって来ている。
 その空気の濃さに葵麗駆主は軽く頭痛さえ覚えた。
 頭の中に熱い鉛を入れられたような感覚。
「目覚めの時だ。さあ門が開くぞ!」
「くっ!」
 葵麗駆主は発雷の符を飛ばすが、ゲルフィニートに届く前に下から伸びた触手に遮られる。
「無駄だ、無駄だ」
 大地が割れ、成木の様な芽が地面を、館を突き破って姿を現す。
 目覚めたばかりだというのにそれは、大気を食み、瘴気を生み出していく。
 触手のような芽がうねり、巨体を持ち上げようと蠢く。
 そして割れた大地が深い地の底にぽっかりと大きく開いた穴へと飲み込まれていく。
 暗くどこまでも続きそうな穴から僅かに姿を現し出す、赤い花弁の妖華。
 小山のようなその巨体の中心にゲルフィニートが取り付くと、その体に幾つもの触手が絡まり繋がっていく。
「フハハハハッ。これで螺触麗死悪の力は全て私の物だ!」
「それでも、この世を闇に変えるわけには行きません」
 螺触麗死悪に立ち向かう葵麗駆主の言葉にゲルフィニートが嘲笑を浮かべる。
「闇か、私に取ってはそんな事は最早どうでも良い」
 瘴気が巻き起こり、その身を封印から自由にするべく、螺触麗死悪が暴れだす。
「闇も光も知らぬ! 我らが望むのは力だ!」
 螺触麗死悪から空に向かい、力が開放される。
 噴出す瘴気と溢れ出す力に体の制御を崩した葵麗駆主へと触手が迫る。
「あうっ!」
 弾き飛ばされ、落ちていく葵麗駆主。
「我が主よ! 今こそ魔界の力を!」

 








登場人物紹介






興国の帝 ナイアー

腐敗した南蛮の王政を革命軍を率いて打ち倒し、
新たな指導者となった興国の英雄。








  戻る
inserted by FC2 system